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ファクタリングとサービサーの違いとは?選ぶ基準も徹底解説

ファクタリングとサービサーは、しばしば対比されるかたちで説明されます。

どちらも「債権回収手段」の一つであることから、なんとなく混同されがちです。

ここでは、ファクタリングとサービサーの違いを比較しながら、ファクタリングとサービサーのどちらを利用すべきかについて解説していきます。

ファクタリングとサービサーの概要

ファクタリングとサービサーそれぞれの基本的な仕組みを知ることで、両者の違いを理解しやすくなります。

自社に合った方法を正しく判断していくために、まずは、ファクタリングとサービサーの構造や概要についてみていきましょう。

ファクタリングとサービサーの概要

  • ファクタリングの概要
  • サービサーの概要

ファクタリングの概要

ファクタリングとは、一言でいうと「売掛債権の売却」です。

ファクタリング利用者は支払期日前の売掛債権をファクタリング会社に売却することによって、早期の現金化を叶えます。

通常なら、売掛債権を現金化するためには売掛債権の支払期日を待たなければなりません。

その点、ファクタリングなら最短即日で売掛債権を現金化することができます。

ただし、ファクタリングには相応の手数料がかかるという大きなデメリットもあるため、スピーディさを優先させすぎると思わぬ赤字につながりかねません。

債権を早々に現金化できることから、ファクタリングはキャッシュフロー改善目的で利用されることが多いです。

売掛金の回収を早めるという意味で、債権回収手段の一つと位置づけることができます。

サービサーの概要

サービサーとは「債権回収会社」のことです。

会社が債権回収業務を行うためには法務大臣の許可を受ける必要があり、誰でもできるわけではありません。

また、資本金5億円以上、代表取締役は弁護士であることなどその他の条件も厳しく設定されています。

なお、サービサーが取扱うことができる債権は「特定金銭債権」といって、具体的には「債権管理回収業に関する特別措置法」という法律のなかに列挙されています。

特定金銭債権の具体例は以下のとおりです。

特定金銭債権の具体例

  • 貸付債権
  • リース、クレジット債権
  • 資産の流動化に関する法律に規定する特定資産(流動化対象資産)
  • 倒産した会社が有する金銭債権
  • 手形交換所による取引停止処分を受けた者がその日に有していた債権

上記はほんの一例です。

特定金銭債権のすべてを知りたい人は、「債権管理回収業に関する特別措置法」の第2条をご覧ください。

ファクタリングとサービサーの違い

ファクタリングとサービサーの基本的な仕組みは、上述してきたとおりです。

ここからは、さらに一歩踏み込んで、ファクタリングとサービサーの代表的な違いを以下の順番で解説していきます。

ファクタリングとサービサーの違い

  • 取扱い債権の種類
  • 振込までの期間

違いを知ることで、ファクタリングとサービサーのどちらを選ぶべきかをはっきりさせやすくなります。

取扱い債権の種類

ファクタリングが取り扱う債権は基本的に売掛債権のみですが、サービサーが取り扱う債権の種類は多岐にわたります。

サービサーが取り扱う債権は法律で具体的に定められており、単純にその種類だけをみるとファクタリングとは比べ物にならないくらい多いです。

また、サービサーは回収が不可能と見込まれる債権、いわゆる「不良債権」も取り扱っているという特徴があります。

ただし、サービサーはファクタリング会社とは異なり、支払期日未到来の債権を買い取ってはくれません。

期日到来後の債権や不良債権の回収ならサービサーを、支払期日前の売掛債権を現金化したいのであればファクタリング会社を、というふうに、ケースバイケースでの利用をおすすめします。

振込までの期間

ファクタリングとサービサーは、振込までの期間も大幅に異なるのが通常です。

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2パターンがあり、2社間ファクタリングなら最短で即日の現金化が叶います。

3社間ファクタリングの場合は、数日から3週間程度が一般的です。

これに対して、サービサーの場合は、現金化までの期間は完全にケースバイケースといえます。

基本的に、サービサーを利用した債権を現金化できるかどうかは、債権の債務者(支払人)がお金を払ってくれるかどうかにかかっているからです。

ファクタリング会社による審査や売掛先の承諾次第で現金化が叶うファクタリングと比べると、サービサーのほうが現金化までの期間が長くなりやすい傾向にあるのは否めません。

ファクタリングとサービサーを選ぶ基準

ファクタリングとサービサーのおおまかな違いを理解したところで、ここからは、選び方についてみていきましょう。

選び方の基準を簡単にいうと、

ファクタリングとサービサーを選ぶ基準

  • 資金調達が目的の場合はファクタリング
  • 不良債権の回収が目的の場合はサービサー
  • 保有している債権の種類による

ということになります。

ずばり、「目的」がキーワードです。

資金調達が目的の場合はファクタリング

ファクタリングかサービサーのどちらを利用すべきは、自社の「目的」次第で変わってきます。

上述のとおり、ファクタリングは売掛債権の早期回収手段です。

売掛債権を支払期日前に現金化することで、キャッシュフローを効果的に改善できます。

また、現金化までがスピーディなので、急な資金調達のニーズも満たしやすいです。

これらのことを踏まえて、キャッシュフローの改善や資金調達を目的としているなら、サービサーよりもファクタリングをおすすめします。

まずは自社の目的が何なのかをじっくりと検討してください。

検討の結果、ファクタリングが適していると分かったなら、次のステップとしてファクタリング会社選びをはじめましょう。

不良債権の回収が目的の場合はサービサー

ファクタリングの対象となるのは、支払期日未到来の売掛債権です。

そのため、回収したい債権がいわゆる「不良債権」や、支払期日到来済みで未回収の債権などの場合は、ファクタリングを利用することはできません。

そういった債権を回収したい場合は、サービサーの利用の検討をおすすめします。

また、不良債権や未回収債権でなくとも「回収が少し手間取りそうだな」という債権がある場合も、サービサーを利用することでスムーズに回収できる可能性が高まるでしょう。

保有している債権の種類による

「ファクタリングとサービサーでは取り扱う債権の種類が異なる」という点をまず念頭において考えてみると、選択肢は「保有する債権」次第であることが分かります。

そもそも、ファクタリングは期限未到来の売掛債権しか取り扱えないため、不良債権や未回収債権の回収は構造的にそぐわないものです。

つまり、不良債権や未回収債権を保有している場合はサービサーの利用を検討すべきであり、ファクタリングは選択肢に入らないということになります。

一方で、キャッシュフローの改善や資金調達を急いでいて、かつ、期限未到来の売掛債権を保有しているのであれば、ファクタリングを利用する方向で見通しを立てるのがおすすめです。

自社に適した手続きを選ぶためにも、まずは「目的」と「保有する債権の種類」に焦点をあてて選択肢を取捨選択するところから始めてみましょう。

ファクタリングとサービサーの違いを知っておこう

ファクタリングとサービサーは債権回収手段という共通点はあるものの、まったくの別物です。

それぞれの構造を理解したうえで、自社の目的と保有する債権の種類から利用する手続きを選びましょう。

早期の資金調達やキャッシュフローの改善を狙うのであれば、サービサーよりもファクタリングが適しています。

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